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このページは、ホームの中の食事と介護の中の笑顔のある家の中の橋本様のインタビュー(2)のページです。

笑顔のある家 橋本様のインタビュー(2)橋本様のインタビュー(2)

私が在宅でできることは、母に食事を楽しませてあげること。 娘なので、母が好きなものを知っているのが強みです。

橋本英子様(64歳)
今井公子様(98歳)

安心できることが介護の支え

在宅介護が始まった当初、英子さんは公子さんにおにぎりを出したり、近所のスーパーで買ったプリンやゼリーなどを食べてもらったりしていた。しかし、ケアマネージャーから「(公子さんの状態では)誤嚥のリスクもあるのでおにぎりはやめたほうがいい」とアドバイスされ、医師からもカロリー計算して食事を出すよう指導を受けた。

「おかゆにして食べてもらったりとか、甘いものが好きなのでソーダ水や乳酸菌飲料を飲んでもらったりとか、いろいろ自分なりに工夫はしていましたが、正直、カロリー計算についてはどうしたらいいかよくわからなかったですね」

そんなとき、英子さんの娘さんが介護食のお試し品を持ってきてくれた。乳酸菌入り総合栄養飲料のパックやアミノ酸入りゼリーなどで、少量でもきちんとカロリーが摂取できる商品であり、それが介護食との出会いだった。

「半年ごとの血液検査で、おおむねいいですよとは言われたんですが、たんぱく質だけちょっと足りないという結果だったんです。たんぱく質というとお肉だと思うんですけど、お肉は細かくしてもやっぱりコロコロした感じが残って誤嚥が心配だったんですよね。だから、『エンジョイプロテイン』はとても助かりました」

英子さんは、そのほかにもゼリータイプや飲料タイプなど、数種類の介護食を利用している。熱を出すなどして食欲が落ちたときには、飲料タイプのものが重宝するそうだ。

「普段はそのまま出していますが、少量だから味が強くてもいいかなと思って、コーヒー味のものにはコーヒーを足して味を濃くして飲んでもらうこともあります。おいしく食べてもらえるように、私なりにいろんな工夫をしています。」

発語がなくても、意思表示がある。だからこそ、おいしい、嬉しいという思いを共有したい。そんな思いから、英子さんは口から食べることにこだわり、工夫を続けている。

「私が在宅でできることは、母に食事を楽しませてあげること。私は娘なので母が好きなものを知っているのが強みですね。好きなビールの銘柄も知っているから、お正月はビールにとろみをつけて飲ませてあげるんですよ。顔を真っ赤にして嬉しそうな顔をしてくれるんです」

介護食を取り入れて、一番よかったのは安心感があることだと橋本さんは言う。

「体にいいものが全部入っているし、カロリー計算もできちゃうし、こんなに便利だとは思いませんでした。たくさん食べられなくてもこれがあれば不安はないです。こうやって安心できるから、私も心身ともに元気で介護ができるんだなと思います」

介護生活が始まった当初は、いつまで続くのかと切ない気持ちになったこともあった。しかしある日、引退した警察犬や盲導犬をケアするターミナル施設のドキュメントを見て、考えが変わったのだという。

「人のために一生懸命働いた犬を、『お疲れさま』という気持ちで最後に看取っているところを映像で見たんですけど、それに近いのかな? 母も、これまで一生懸命私たち家族のためにいろいろやってきてくれたので、お疲れさま、ありがとうという気持ちです。今は、目指せ100歳という目標を掲げて、毎日とても前向きに過ごしています。これも、安心して介護できるようになったおかげですね」

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