ページの先頭です

このページは、ホームの中の医療従事者向け情報の中の病態別栄養関連情報の中の半固形化のページです。

半固形化

固形化とは

流動食をゲル化し 重力に抗してその形態が保たれる硬さにすること。
(ゲル化とは液体が流動性を失い、多少の弾性と硬さを持って固化した事を意味する)

半固形化とは

流動食でみられる問題点を軽減すべく、とろみ調整食品などで流動食の粘度を増強し硬度を保持すること。
最近、増えてきたあらかじめ粘度を増強した栄養製品は半固形化流動食と呼ばれている。

液体流動食の問題点

胃瘻PEGハンドブックより. 蟹江治郎. 医学書院, 2002

半固形栄養の有用性

合田文則先生(香川大学医学部附属病院総合診療部准教授)は、胃瘻からの半固形短時間注入法を考案したが、本法においては、半固形化により胃食道逆流や瘻孔からの逆流が防止できることに加え、半固形食物を短時間に一度に注入することにより、胃本来の貯留能が発揮され、蠕動運動に乗った胃内容物の十二指腸への排出といった生理的な消化管運動が得られ、消化管ホルモン分泌や正常な神経反射が惹起されるという。
その結果、

  • 食後の過血糖やガストリンの過剰分泌の防止
  • 胃食道逆流が防止され、誤嚥性肺炎が減少
  • 患者のリハビリ時間の確保→QOLの向上
  • 介護者の負担減による経済効果

などの点でエビデンスが得られたと報告している。

合田文則. 胃瘻からの半固形短時間摂取法ガイドブック. 医歯薬出版, 2006

ゲル化剤によるゲル化流動食

ゲル化剤とは

液体を流動性のないゼリー状に固める作用をもつ物質。ゼラチン、寒天、カラギナン、キサンタンガムなどがある。ゼラチンは体温で溶ける、寒天は硬くなりやすいなどそれぞれの利点・欠点をよく知って使用する必要がある。

とろみ調整食品とは

トロミ剤(増粘剤)とは

液体や食物にトロミ(粘性)をつける作用をもつ物質。
従来からある片栗粉や葛粉などは、水に溶かして材料と一緒に加熱するので時間を要するが、トロミ剤(増粘剤)には混ぜるだけでトロミをつけられるものもある。
トロミは、患者さんの状態に応じて粘度を調整する。
温度や時間の経過によって、粘度が変化するので注意を要する。
患者さんに召しあがってもらう前に必ず試食して味や硬さなど、トロミの状態をみること。

市販の固形化製品・半固形化

嚥下障害用に嚥下食としての特性(ゼリー状、ムース状、トロミ状など)を備えたものや、いわゆる栄養補助食品としてエネルギーやたんぱく質、微量元素などを補うための食品がある。両者を兼ね備えた製品も多数販売されており、用途に応じて選択するとよい。
調整の手間がなく、衛生的であるのが特長。

引用:PEG患者さんのための半固形化栄養ポケットガイド
監修:北美原クリニック理事長・函館五稜郭病院客員診療部長 岡田晋吾先生



ページの終わりです