2022/11/02 「Podcast在宅クリニック~本日午後は休診です~」 を配信開始!

森永乳業グループの森永乳業クリニコからお届けするバーチャルクリニック ~在宅医療の「今」を伝える医療情報コンテンツ~

森永乳業グループの森永乳業クリニコは、「Podcast在宅クリニック~本日午後は休診です~」の配信を2022年8月より開始しました。このコンテンツでは、在宅医療のスペシャリストである三木 誓雄先生(医療法人社団 碧水会・昌健会 理事長)と川原林 伸昭先生(城西在宅クリニック・練馬 院長)の掛け合いを通して、在宅医療の「今」が理解できる内容になっています。
最新医学や栄養療法に関する話題に加え、テーマ毎にさまざまなゲストも登場し、在宅療養中の患者さんやそのご家族はもちろんのこと、在宅医療に携わる医師・看護師・ケアワーカーの皆さまにとっても有益な情報をお伝えします。なお、コンテンツ内のアシスタントは森永乳業クリニコ社員の坂本純子が務めます。

1.実施に至った社会的背景

①65歳以上の高齢者人口が過去最多
2022年9月時点で、日本の総人口は前年に比べ82万人減少している一方、65歳以上の高齢者人口は、3627万人と前年から6万人増加し、過去最多を更新することになりました。総人口に占める高齢者人口の割合の推移をみると、1950年(4.9%)以降一貫して上昇が続いており、2040年には35%を超えることが見込まれています。※1
※1:「高齢者の人口」(総務省統計局) (https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1321.html)

②在宅医療を受けた推計外来患者数が増加傾向
在宅医療を受けた推計外来患者数は、平成 20年からは増加しています。令和2年では全体数は減少しているものの、往診の患者数は着実に増加しており、15年間で2倍以上と増加傾向となっています。※2
※2:「令和2年(2020)患者調査の概況」(厚生労働省) (https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/20/index.html)

在宅医療を受けた推計外来患者数の年次推移

在宅医療を受けた推計外来患者数の年次推移

③在宅医療の重要性
在宅医療の提供体制を構築することは、高齢になっても病気になっても自分らしい生活を支えるために重要なことであり、日常生活の質の向上につながっています。また、超高齢社会を迎え、医療機関や介護保険施設等の受入れにも限界が生じることが予測される中で、在宅医療は慢性期及び回復期患者の受け皿として、さらに看取りを含む医療提供体制の基盤の一つとして期待されています。※3
※3:「第1回 全国在宅医療会議」(厚生労働省) (https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000129538.html)
「在宅医療の現状」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/file/05Shingikai10801000IseikyokuSoumuka/0000129546.pdf)

④対象者へいかに在宅医療に関する情報を届けるか
在宅医療は、行政も含めた多職種間の連携が複雑で、医療や介護のサービス内容や意義などの理解がしにくく、その導入や継続が難しいことが課題となっています。対象となる高齢者に対し、今後必要となる可能性のある在宅医療に関する情報を届けるため、厚生労働省では在宅医療提供者、学術関係者及び行政を構成員とする全国在宅医療会議の協力のもとリーフレット等を用いて普及活動を実施しています。※4
※4:「在宅医療の推進について」(厚生労働省) (https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000061944.html)

⑤在宅医療における栄養管理
地域高齢者では年齢階級が上がるほど、低栄養傾向者の割合が高くなり、低栄養は全死亡や健康余命の短縮のリスクとなることが示されています。※5一方、早期から栄養管理を行うことにより、低栄養の予防が可能となり、予後の改善が期待されます。そのため、当社では、これまで以下のような栄養管理に関わる取り組みを行ってまいりました。

1)2020年8月
在宅医療を行う上で重要となる栄養管理の啓発のために、医療従事者へ向けて、「栄養」「慢性炎症」をキーワードに、各疾患に対する栄養戦略についてのWebセミナーを実施。
 (主催:東京医科歯科大学「介護・在宅医療連携システム開発学講座」、後援:株式会社シーユーシー、森永乳業クリニコ)
2)2022年1月
医療従事者だけではなく一般の方も手軽に視聴できる内容で、「がんと栄養」をテーマとした、手軽に学べる動画コンテンツを公開。栄養管理の重要性を理解して頂くきっかけになるよう、二次元コードを読み取るだけで、いつでもどこでも何度でも視聴できる形式としています。(現在も公開中)
3)2022年3月
日ごろのお困りごとの共有や上記動画コンテンツを視聴しての疑問を直接講師の先生に質問できるWeb座談会を開催。同じ悩みを持つ仲間と交流できる場としました。

※5:「地域高齢者等の健康支援を推進する配食事業の栄養管理に関するガイドライン」(厚生労働省) (https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/guideline_3.pdf)

2.「在宅医療」をテーマとしたPodcastを開設した目的

これまで実施してきたセミナーや座談会を通して、在宅医療における栄養管理において、2つの課題が見えてきました。
1) 患者・家族だけでなく、医療従事者も在宅医療の実際や栄養管理の重要性を知る機会が限られていること。
2) 在宅医療には所属が異なる多職種が関わるため、栄養管理に関する共通認識が乏しいこと。

これらの課題に対し、栄養補助食品を取り扱うメーカーの使命として、商品のおいしさの追求をしていくことはもちろん、より広く多くの場所で、栄養に関する情報発信を継続して行い、必要な方に必要な情報を届けることの重要性を感じています。患者さんご自身およびご家族との接点を増やすこと、多職種と情報を共有するための新たな啓発のツールとして、今回「Podcast在宅クリニック~本日午後は休診です~」を開設しました。
実生活に寄り添った内容をお届けすることで、在宅医療の実際、栄養管理の重要性を理解していただけるような情報を「過去の番組をいつでも何回でも聞くことができること」、「音声のみのコンテンツであるため、幅広い世代/対象の隙間時間に身近なものとしてお届けできること」ができるPodcastを通して広めてまいります。

3.詳細

◇番組名 
 「Podcast在宅クリニック~本日午後は休診です~」 

◇出演
 三木 誓雄先生(医療法人社団 碧水会・昌健会 理事長)
 川原林 伸昭先生(城西在宅クリニック・練馬 院長)
 ~アシスタント~
 坂本純子(森永乳業クリニコ) / ルーク(患者さんの「心」に寄り添い元気づけるセラピードッグ)

◇コンセプト
 患者・家族を対象とする一般向け医療情報コンテンツ。
 医師、看護師、ケアマネジャー等、在宅医療に関わる全ての職種も対象。

◇内容
 ①教えて!在宅医療のすべて
  2人の医師が、在宅医療の意義とそれを裏付ける過去の臨床経験、在宅医療の未来などを語り合います。
 ②午後の木漏れ日カフェ〜ゆるく学ぼう、最新医学
  有名な医学雑誌であるLANCETやNEJMの医学論文やゲストの研究を紹介して、わかりやすく最新医学を解説します。
  また、在宅栄養療法など支持療法の意義についてもお伝えします。

◇利用方法 ※登録不要
 ①ブラウザで聴く  
  下記URLより聴取いただけます。

 ②アプリで聴く
  Apple Podcasts、Amazon Music、Spotify、Google Podcastsからも聴取いただけます。
  アプリの検索画面から、番組名「Podcast在宅クリニック~本日午後は休診です~」を検索。

参考:Podcast(ポッドキャスト)とは?
・ラジオのような音声コンテンツ(過去の番組をいつでも聞けるラジオ)。
・無料で好きな時間に聴く事ができる(忙しい社会人の情報収集や英語学習との親和性が高い)。
・何かの作業中や運転中など「ながら聴き」するのにも向いている。
◎スマホで簡単にPodcastが聴けるようになり、元々ラジオを聞いていた層だけではなく、今までラジオを頻繁に聞いていなかった層にも広がった。
 近年、AppleやGoogle、Spotifyなどもポッドキャストに力を入れており、海外や日本国内で広がってきている。

4.お問い合わせ先

■報道関係者からのお問い合わせ先
 森永乳業クリニコ クリニカルマーケティング部
 TEL:03-3793-4101  MAIL:clinico-media@morinagamilk.co.jp
■お客さまからのお問い合わせ先 
 通話無料:0120-52-0050 *受付時間:平日9:30~17:00(土・日・祝日、年末年始、5/1を除く)
 ホームページ:https://www.clinico.co.jp/

当社では、『サステナビリティ中長期計画2030』の「食と健康」において「森永乳業グループならではの、かつ高品質な価値をお届けすることで、3億人※6の健康に貢献すること」を掲げ、健康課題に配慮した商品開発を進めています。
※6:健康課題に配慮した商品の2021年度〜2030年度の延べ販売計画個数等の計画数、及び当社提供の健康増進・⾷育活動への参加⾒込み人数をリーチ数(人数)として計算