森永乳業クリニコのこだわり

ゆずれない想い

小さな工夫

飲みやすさへのこだわり

飲みやすさへのこだわり

ストロー付き製品には、口径が大きく、内容物が吸い込みやすい設計のストローを採用しています。
また、容器内が陰圧になりにくい設計のため、吸引力の弱い方にもお使いいただきやすいストローです。丸みを帯びた安全設計で唇に優しく、先端はストロー穴に刺しやすい形状です。

開けやすさへのこだわり

開けやすさへのこだわり

1個だけではなく、たくさんのフタを開けるのは意外と大変。
カップ容器製品は、小さな力で開封する事ができる「マジックトップTMを採用し、作業負担をできるだけ軽くできるように工夫しています。

  • マジックトップTMは「密封性」と「開けやすさ」を両立させたパッケージングシステム
開けやすいラージキャップ採用

パウチ製品は、力の弱い高齢者や患者さんでも開けやすい、ラージキャップを採用しています。
力が弱い方や、忙しい時でも使いやすいように、小さな工夫をしています。

おいしさ

見た目へのこだわり

見た目へのこだわり

見た目からも味を楽しんでいただけるよう、それぞれのフレーバーに合わせた、自然な色合いにしています。

香り・味へのこだわり

香り・味へのこだわり

全ての方に食事時間を楽しんでいただけるよう、当社の流動食にはそれぞれ風味がついています。
また、食品本来の「おいしさ」「白さ」「素材のフレッシュ感」をそのままお届けするために森永乳業独自の「プレミアムアセプティック製法」で製造されています。

  • 超高温短時間処理した食品を無菌化した容器に無菌環境下で、 無菌充填する森永乳業独自の製法

品質へのこだわり

品質へのこだわり

おいしさや食感が人気のエンジョイゼリーは、冷蔵でお届けしています。
常温配送では実現できない高い品質・おいしさをお届けするためです。
また、食べる前に冷やす必要がありませんので、届いてすぐにご使用いただけます。

食べる楽しみ

選ぶ楽しみへのこだわり

選ぶ楽しみへのこだわり

どんなにおいしいものでも、毎日同じ味では飽きてしまいます。
少しでも食べる事を楽しめるように、味の種類を揃えました。選ぶ楽しみも併せてお届けできるよう、アソートセットもご用意しています。

食べる環境へのこだわり

食べる環境へのこだわり

製品のおいしさはもちろん、おいしさを感じる環境作りも大切と考えています。
大きな声で「いただきます!」「乾杯!」と言うと、自然と笑顔になります。一緒に「いただきます」「乾杯」の輪を広げませんか?

いただきますプロジェクト

食べる楽しみへのこだわり

食べる楽しみへのこだわり

Enjoy Smileレシピ®は、普段のお食事に、栄養補助食品を使って、ほんの少しの工夫で、簡単にエネルギー・たんぱく質、各種栄養素をアレンジできるレシピです。
毎日の「食べる」を楽しんでいただくために、食べやすさ、食感、おいしそうな見た目にもこだわっています。

Enjoy Smileレシピ®

製品開発秘話

製品開発秘話

森永乳業クリニコの営業担当者(NR*1)は、日々の営業活動の中で、医療従事者の方から、「がん患者さんの中には、抗がん剤の副作用などの結果、食が細くなってしまい、一日に必要十分な量の栄養を摂りづらくなってしまう方が多くいらっしゃる」ことを伺っていました。
私どもは、このようながん患者さんの栄養状態に役立てる製品や情報を提供していきたいという想いのもと、2015年に、「がん患者さんの栄養療法に役立ててもらえる製品」を開発するプロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトを営業現場で医療関係者から直接、声を聞き続けてきた坂本純子が率いることになりました。

がん患者さんの「おいしい」を目指して

私は、大学卒業後、営業担当者として、医療・介護現場の様々な方々から学ばせていただく日々を過ごしていました。そして、7年目に現場での経験を製品づくりに活かすという使命を受けて、開発の部署に異動することになりました。配属から1年を経た、2015年の春に栄養状態が悪くなっているがん患者さんにもおいしく召し上がっていただくための製品開発のプロジェクトを担当することになりました。
がんの栄養療法についての情報が、そこまで十分とは言えなかった状況下において、まさに手探りでのスタートでした。

キャンサーペアレンツ西口さんとの出会い

キャンサーペアレンツ西口さんとの出会い

同じ頃、子育て世代・働く世代のがん患者さんの声を発信している「キャンサーペアレンツ*2」代表の西口洋平さんと知り合いました。

西口さんは、このプロジェクトに意義を感じてくださり、多くの患者さんたちとの出会いの場を設けてくださいました。
キャンサーペアレンツの皆さまから、アンケートや個々のヒアリングなどを通じて貴重な意見をたくさんいただき、この方々から「おいしい」の一言を聞くためにも、このプロジェクトを全力で成功させようと誓った瞬間でもありました。

がん患者さんに必要な食品のあり方とは

がん患者さんに必要な食品のあり方とは

がん患者さんの栄養状態の改善に求められることついて、専門家の三木誓雄先生のもとへ相談に伺いました。
先生からは、「根本的に患者さんは抗がん剤治療で食欲が落ちてしまう。特に、がんによる炎症を抑制する作用が期待できるEPAや、筋肉を作るたんぱく質などの栄養素を摂取してほしいが、従来のがん患者さん向けの製品は一食あたりの量が多く、食が細くなっている患者さんが食べきれないうえに、味が単一で飽きてしまって継続することが難しい。毎日、口にしてもらうものだからこそ、少ない量でしっかり栄養を摂り続けられ、なおかつおいしいものでなければいけない」というご意見をいただきました。
三木先生も、このプロジェクトに大きな意義を感じてくださり、製品開発の全プロセスにご協力いただけることになりました。

「消しゴム」からの出発

「消しゴム」からの出発

少ない量で、患者さんにとって必要な栄養素を十分に入れた製品を考え、また、飲料やゼリーなど、様々な形状を検討する中で、デザートとしても食べやすく、受け入れてもらいやすい「プリン」を採択することにしました。
少量のプリンの中に必要なEPAやたんぱく質を加えた開発当初の試作品は、まるで「消しゴム」のような固さになってしまいました。配合や製造工程などを工夫しても、今度は「ドロドロ」になってスプーンですくいにくいうえに、舌触りも悪い。こうした試行錯誤を繰り返す日々が続きました。
そして、プロジェクトが始まって4年が経過した2019年冬、三木先生、西口さん、そしてがんの専門医の先生に味を確かめていただくことになりました。
皆さまから、「これだけの栄養素が入っていて食べきれる分量。そして、何よりもおいしい。」というご意見をいただき、いよいよ患者さんのもとへ届けられる日がやってきました。

直接会えない中で、続々と届く「おいしい」の声

直接会えない中で、続々と届く「おいしい」の声

2020年3月、折しも新型コロナウイルス感染症で、人の流れが止まってしまった中、「小さなEプリン*3」は世に送り出されました。
全面的にご協力いただいた、三木先生の病院の患者さんにも好評であったことが伝わってきました。また、先生が紹介してくださった別の病院でも、重い症状のがん患者さんが「小さなEプリン」は召し上がっていただけるという知らせも届きました。
加えて、食が細くなったがん患者さんを担当されている管理栄養士の方からは、「朝食を食べたくないという方には、『小さなEプリン』とパンだけでも召し上がっていただければ、栄養を摂ってもらえる」という喜びの声もいただきました。
直接この手で届けて、その笑顔を見たいという思いをこらえ、この製品を生み出せたことへの喜びを開発陣一同、噛み締めました。

その後も、キャンサーペアレンツと共催した「小さなEプリン レシピコンテスト」におけるオンライン座談会でキャンサーペアレンツの皆さまから、「味の良さから、簡単にアレンジできる」といったコメントや、「がん患者ではありませんが、自分の高齢の両親にも喜んでもらえそうだから、是非取り入れていきたい」という様々なご意見もいただけました。

TO THE NEXT

がん患者さんへの「おいしい」のパイオニアとして

「小さなEプリン」誕生は、三木先生や、西口さんはじめキャンサーペアレンツの皆さま、そして多くの医療・介護従事者のご協力なしには、生み出すことができませんでした。
医療従事者の方を中心に、製品の持つ力をお伝えしてきた「小さなEプリン」ですが、まだまだ、在宅で療養されている患者さんご本人や、そのご家族に、この製品の可能性をお伝えしきれていないと思っています。
日々、寄せられるご意見に向き合いながらこれからもがん患者さんの「おいしい」を追求し、より多くの笑顔に出会えるよう、尽力していきます。

がん患者さんへの「おいしい」のパイオニアとして
  • *1:
    森永乳業クリニコの営業担当者は、NR(Nutritional Representative/栄養情報アドバイザー)という当社独自の呼称で活動しています。臨床現場のニーズを踏まえ、適切な情報提供を心がけています。
  • *2:
    一般社団法人キャンサーペアレンツ(https://www.cancer-parents.org/)キャンサーペアレンツは、子育て世代、働く世代のがん患者の「声」を世の中へ発信し、がんになっても生きていきやすい社会の実現に向けて、活動を行っています。
  • *3:
    名称の「E」には、Energy、EPA、Excellent、いいね!など多くの思いを詰め込んでいます。「小さな」には、食が細くなった患者さんの心理的な負担を少しでも減らしたいという思いが込められています。