嚥下とは?嚥下障害の原因と対処法について

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    #嚥下 #介護食

    「嚥下」という言葉をご存じでしょうか?
    本記事では嚥下とはどのようなものか、また嚥下障害の原因と対処法についてご紹介していきます。

  • 嚥下とは?嚥下障害の原因と対処法について

嚥下とは

「嚥下(えんげ)」とは、食べ物を食べる時、口から胃に食べ物を運ぶ一連の動作のことを指します。
からだのさまざまな器官の筋肉・神経が上手く連携して働かなければ、嚥下はスムーズに行われません。

嚥下機能が低下するとどうなる?

嚥下機能が低下するとどうなるのでしょうか?

誤嚥

嚥下機能の低下によって、誤嚥が引き起こされることがあります。
唾液・食べ物・飲み物が食道ではなく、空気の通り道「気道」に誤って入り込んでしまうことを「誤嚥(ごえん)」と言います。
健康的な人であれば咳き込むことで気道から異物を吐き出すことができますが、嚥下機能が低下していると、誤嚥しても咳き込まず吐き出せなくなることがあります。

低栄養

嚥下機能が低下していると「上手く食べられない」という理由により、口から何かを食べることが億劫になり、栄養が十分に摂れず「低栄養」の状態になる可能性が高まります。

嚥下障害となる原因

嚥下障害には多くの原因が考えられます。
成人の摂食嚥下障害の代表的な原因は脳卒中ですが、加齢に伴って起きる唾液量の減少・全身の筋力の低下などの生理的な変化が影響しているケースもあります。
その他にも、腫瘍・炎症、口腔を含む機能低下などによってからだの構造上に何か問題が起きているケース、心理的な問題が身体的な問題として影響しているケース、認知症からきているケースなど原因はさまざまです。

嚥下機能の低下への対処法

からだ全体を動かし、しっかりと栄養を摂り全身の筋力を維持すること、食べる姿勢や環境を整えること、口をキレイにすること、食べ物の工夫で飲み込みを助けることなどが対処法として挙げられます。

嚥下訓練で筋力をキープする

深呼吸する、口を大きく開く、舌を前後に出し入れして動かす、口を膨らませたりすぼめたりする、ガムをかむなどの嚥下訓練が挙げられます。
嚥下訓練を行うことで、嚥下機能の低下を予防できる可能性があります。

飲み込みやすく調理する

噛む力や飲み込む力は人により異なるため、一人ひとりの状態に合わせて飲み込みやすく調理することが大切です。
やわらかく煮込む・ミキサーにかけてすりつぶす・食材を一塊にまとめる・べたべたさせない・バラバラにならないようにするなどの工夫をしましょう。

市販の介護食やとろみ調整食品を取り入れる

飲み込みやすいように調理された市販の介護食や、とろみ調整食品などを食事に取り入れるのもおすすめです。
介護食は柔らかくまとまりがあり、噛みやすい・飲み込みやすい食事です。
一から食事を作ると大変ですが、このような市販品を利用することでその分の手間や負担をグッと減らすことができ、不足しやすいエネルギーやたんぱく質などの栄養素の補給も可能になります。

おわりに

本記事では嚥下とはどのようなものか、また嚥下障害の原因と対処法についてもご紹介しました。
嚥下障害を抱えると、なかなか食事を楽しむ気分になれないという方もいます。
しかし現在では、飲み込みやすいよう調理された介護食が種類豊富に販売されています。
介護食を利用することで、もう一度、「食事が楽しい」と思えるきっかけにつながるかもしれませんね。

監修:クリニコ認定栄養ケア・ステーション